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シリーズ【看護の知】  看護師の「痛み」を伴う経験とその意味

著:上田理恵 

判型
A5
ページ数
144ページ
本体価格
2,200円
ISBN
9784818023888
発売日
2022年 1月 31日

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  • 内容紹介
  • 目次
  • 患者や家族に行ったケアへの後悔や罪悪感からくる看護師の「痛み」とは。

    患者や家族に対して行ったケアへの後悔や罪悪感によって、看護師が臨床現場で経験する切実な「痛み」の実態とは……。新人からベテランまで、10人の看護師たちへのインタビューで得た語りから、専門職としての足場を揺るがすほどの経験がもつ意味と、それぞれの葛藤と克服の先にある成長や自己形成の道筋をたどる。

  • I. 看護師が「痛み」を語ることの意義
    1 一人の「人間」である「私」が看護師として生きることの意味
    2 看護師にとって「臨床」とは、どのような場所なのか
    3 看護師が遭遇する「痛み」とは何か
    4 体験が経験としてひらかれていくということ
    5 「痛み」を通して看護師としての私になっていく

    II. インタビュー:看護師たちが経験した「痛み」
    「体位交換をしようと触れた瞬間、“息をしていない"と気づいて…」(山下真奈/ 4年目)
    「あの人が最期に呼んでくれたとき、そばに行かずアラーム音でその死を知り…」(木原優美/ 1年目の5月)
    「一時退浣の準備を進めていたのに早く動けず、その子は退浣できないまま亡くなって…」(川上航介/ 3年目)
    「患者から“顔も見たくない"と言われてしまう。亡くなったあと受け取った手紙には…」(大島友里/ 9年目)
    「主治医が指示した投薬後に急変。患者の死は自分のせいでは? と誰にも言えず…」(牧野愛子/ 11年目)
    「安全帯を入院から最期まで外せず、家族に“もう縛って下さい"とまで言わせて…」(中川由香/ 1年目のおわり)
    「“大丈夫てす"と痛みをこらえ、最期まで死を受け入れなかった患者に何ができたのか…」(桜井恵美/ 4年目)
    「ICUから戻った患者の急変にただ立ち尽くし、呆然とする妻にも寄り添えず…」(吉本理佳/ 1年目の5月)
    「ALS患者のナースコールを抜いた私。人としてやってはいけないことを…」(佐原香織/ 1年目の5月)
    「オーダーした与薬で患者がプレショックに。私の手で患者をどうかしてしまう怖さ…」(矢野瞳/ 1 ~ 2年目)

    III. Growing Pains~「痛み」の経験がもたらすもの
    1 さまざまな痛み
    2 罪悪感と後悔
    3 閉鎖性と語り
    4 痛みを伴う経験の意味

    Appendix[付記]
    I 研究の目的と意義
    II 研究方法
    III 研究の信頼性と倫理的配慮
    IV 研究の限界と今後の課題

    [ コラム 1] 哲学に依拠することについて
    [ コラム 2] 臨床とは何か
    [ コラム 3] 1980~90年代の看護文献
    [ コラム 4] 聴くということ
    [ コラム 5] Growing Painsについて
    [ コラム 6] 生涯発達学の発展への示唆

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