みんなで学ぶパーキンソン病(改訂第2版) 患者さんとともに歩む診療をめざして
著:柏原 健一 著:武田 篤 著:前田 哲也 著:波田野 琢
- 判型
- B5
- ページ数
- 148ページ
- 本体価格
- 2,800円
- ISBN
- 9784524227730
- 発売日
- 2020年 7月 10日
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- 内容紹介
- 目次
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パーキンソン病の全体像を,正しい知識の普及を目的に第一人者が分かりやすく解説した好評書の改訂版.症状や具体的な治療,リハビリテーションの実際,病状が進んだときの対処法などを中心に,最新の知識も交えて学ぶことができる.専門家でなくとも理解できるよう工夫され,患者さんによく聞かれるQ&Aも掲載.医療スタッフだけでなく,患者・家族にも是非一読してほしい一冊.
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【内容目次】
口絵 主なパーキンソン病治療薬一覧
第I章 まずパーキンソン病のことを知ろう
1.パーキンソン病とはどういう病気か
A.歴史
B.どのような症状が出るのか
C.病気の経過と最近の問題
D.なぜ発症するのか
2.パーキンソン病はどのように診断するのか
A.診断の進め方
B.どのような検査をするのか
C.重症度はどのように決めるのか
3.パーキンソン病と間違えやすい他の病気とのみわけ方
A.神経変性疾患
B.脳血管障害
C.薬剤性パーキンソニズム
D.正常圧水頭症
E.その他
第II章 パーキンソン病の症状と対処法
1.運動症状
A.運動症状とはどういうものか
B.パーキンソン病治療薬によって誘発される運動合併症
C.運動症状はどのように治療するのか
2.精神症状・認知機能障害
A.幻覚・妄想
B.うつ
C.意欲減退(アパシー)
D.認知機能障害
E.行動障害
3.自律神経症状
A.消化器症状
B.排尿障害
C.心血管機能障害
D.発汗障害
E.流涎(よだれ)
F.末梢循環障害
G.性機能障害
4.その他の非運動症状
A.睡眠障害
B.疲労
C.感覚障害
D.体重減少
E.下腿浮腫
5.合併身体疾患
A.骨折
B.誤嚥性肺炎
C.薬剤による身体合併症
第III章 パーキンソン病の治療
1.運動症状の治療の基本的な流れ
A.運動症状で受診するのは
B.まず,どのような治療を行うのか
C.薬物療法の流れ
D.デバイス補助療法
E.パーキンソン病の治療で覚えておきたいこと
2.薬物治療
A.薬の種類と実際の治療法
B.主な副作用と対処法
3.外科的治療
A.手術の方法,術後の注意点
B.外科的治療選択のタイミング
4.非運動症状の治療
A.精神症状(幻覚・妄想)はどう治療するのか
B.うつはどう治療するのか
C.認知機能障害はどう治療するのか
D.自律神経症状はどう治療するのか
E.疼痛(痛み)はどう治療するのか
第IV章 パーキンソン病のリハビリテーション
A.リハビリテーションにはどういうものがあるのか
B.なぜリハビリテーションが重要なのか
C.リハビリテーションの実際とポイント
D.日常生活上の注意点
E.自宅でできるリハビリテーション
第V章 病状が進んだ時に気をつけること
1.認知症はいつ,どのように発症するか
2.転倒しないようにするにはどうしたらよいか
3.急に動けなくなったらどうしたらよいか
4.夜眠れない,昼間寝過ぎになったら
5.誤嚥の対処法と肺炎予防
6.褥瘡を防ぐための工夫と対処法
7.栄養管理と胃瘻のタイミング
第VI章 患者をサポートする環境づくり
1.家族の協力,介護の工夫
2.住環境の整備
3.かかりつけ医と専門医(病診連携)の役割
4.パーキンソン病と医療福祉制度
5.専門施設の種類と選び方
第VII章 これからのパーキンソン病診療,
A.診断法の進歩
B.治療法の進歩
付録1 全国パーキンソン病友の会(JPDA)と日本パーキンソン病コングレス(JPC)
付録2 日本パーキンソン病・運動障害疾患学会(MDSJ)
付録3 「パーキンソン病診療ガイドライン2018」について
付録4 患者・家族の声からわかる“困る”症状:アンケート結果より
索引