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糖尿病看護フットケア技術 第4版

編集:日本糖尿病教育・看護学会 

判型
B5
ページ数
292ページ
本体価格
3,900円
ISBN
9784818027718
発売日
2024年 5月 28日

詳細は会員社
WEBサイトから

  • 内容紹介
  • 目次
  • 本書は日本糖尿病教育・看護学会が開催する糖尿病重症化予防(フットケア)研修に準拠しています。
    この研修は糖尿病合併症管理料算定に必要な闘病足病変に係る「適切な研修」の要件を満たすもので、看護師が行う予防的フットケアによって足病変の悪化を防ぐことを目的としています。

    第4版は11年ぶりの改訂で、糖尿病性足病変の治療、記録用紙の活用、フットケア外来の実際について大幅な加筆を行いました。
    また、多様な患者の事例は看護過程を丁寧にたどれるように展開しています。

  • はじめに 
    テキストを活用するためのビジュアルマップ

    第1章 看護としてのフットケア
     1 看護としてのフットケアの意義
      1)ターゲットは「足」だけでなく患者、その人
      2)患者自身で行うフットケアにも重点を置く
     2 糖尿病看護におけるフットケアの特徴
      1)予防的なフットケア
      2)療養を支えるフットケア
      3)チームで支えるフットケア

    第2章 フットケアのための基礎知識
     1 足の構造と機能    
      1)皮膚と爪の構造と機能
      2)下肢の構造と機能 
     2 糖尿病患者の足病変~病態生理から治療まで  
      1)糖尿病性足病変とは
      2)糖尿病性足病変の病態生理
      3)糖尿病性足病変の治療

    第3章 フットケアのためのアセスメント
     1 足の状態の把握とアセスメント
      1)皮膚のバリア機能の障害
      2)足の外観
      3)皮膚の損傷につながる足の状態
      4)足病変
      5)足の感覚機能障害
      6) 足の血流障害
      7) 足の観察・触診の進め方
      8) 神経障害のアセスメントに必要な検査の進め方
     2 全身状態の把握とアセスメント
      1)皮膚損傷の原因となる身体状況
      2)身体防御機能の低下に関わる身体状況
      3)セルフケアに影響する身体状況
     3 生活状況の把握とアセスメント
      1)リスクとなる靴を履く仕事や趣味
      2)足のかたち-足長・足囲
      3)靴の嗜好・選び方・価値観
      4)足の圧迫やずれを増す生活状況
      5)足の血流障害を起こしやすい生活状況
      6)足の清潔が保ちづらい生活状況
      7)外傷・熱傷など危険が及びやすい生活状況
     4 セルフケア状況の把握とアセスメント
      1)患者自身の足への認識
      2)患者自身の足の観察と手入れ
      3)サポートパーソン
      4)フットケアを行うことへの思い・気持ち
      5)糖尿病や身体への関心

    第4章 適切なケア方法の検討
     1 足病変の予防方法
      1)清潔を保つ
      2)乾燥を防ぐ
      3)蒸れを防ぐ
      4)皮膚の圧迫・ずれを避ける
      5)血流を保つ
      6)危険を避ける
      7)運動療法時の注意
     2 フットケアに必要なケア技術
      1)爪のケア
      2)足浴の進め方
     3 足病変へのケア方法
      1)胼胝・鶏眼
      2)爪の肥厚・陥入爪
      3)白癬

    第5章 セルフケアの支援
     1 なぜセルフケアが必要か
     2 セルフケア支援の進め方
      1)患者が話しやすい、足をみせやすい雰囲気をつくる
      2)足をよく観察する
      3)足の状態・全身状態・生活状況をアセスメントする
      4)その患者に合ったセルフケアの方法を選択する
      5)フットケアが継続できているか評価し、必要に応じて方法を変更する
     3 セルフケア支援のポイント
      1)足の観察方法
      2)靴や靴下の観察方法
      3)傷をみつけた時の対処
      4)足浴方法の指導
      5)予防と創傷ケアの両方が必要な場合のセルフケア
     4 身体の障害に応じたセルフケアの工夫 -自分でフットケアを行うことが困難な患者の支援-
      1)フットケアができない状況をアセスメントする
      2)障害や困難に応じた工夫・支援
      3)地域連携で支援をカバーする

    第6章 フットケア実践の評価と記録の活用
     1  記録用紙の意味と使い方
      1)各記録用紙の意味と活用の順番
      2)フットケア記録用紙の活用-足をみる経験を積み重ねるツールとして
      3)足をみていく順番は患者の安心を考えながら決める
     2 フットケア記録用紙詳細版の活用のポイント
      1)詳細版から使用しフットケアの意味を理解する
      2)患者に対する理解を深めるきっかけになる
      3)フットケアの焦点を絞って観察してもよい
     3 フットケア記録用紙簡易版の活用のポイント
      1)短時間でポイントを絞った情報収集やアセスメントが可能
      2)追加の情報収集には詳細版を使用
      3)簡易版の使い方
     4 記録用紙を用いた1事例
     5 記録用紙の活用
      1)記録用紙を実践のシステムに取り込んでいる例
      2)地域連携での活用例

    第7章 事例を通して考えるフットケア
     1 複数の合併症がある事例
     2 透析療法を受けている事例
     3 むくみが強く傷をつくりやすい事例
     4 足潰瘍の既往がある事例
     5 足趾切断後の事例
     6 福祉施設など、在宅領域との連携が必要な事例 
     7 爪の肥厚や変形が著明だった事例  
     8 フットケアの必要性を考えた終末期の事例

    第8章 フットケアシステムの立案
     1 フットケア外来の開設
      1)システムの構築
      2)環境
      3)フットケア外来の人員の確保
      4)物品を揃える
      5)感染防御
     2 フットケア外来の実際
      1)フットケアを始める前の流れ
      2)フットケア当日の主な流れ

    第9章 フットケアとリスクマネジメント
     1 糖尿病看護フットケアの社会的位置づけ
      1)看護におけるフットケアを取り巻く状況
      2)糖尿病重症化予防に関わる研修についての日本糖尿病教育・看護学会の見解 "
      3)あらためて看護の原点に立ち返って
     2 フットケアにおけるリスクマネジメント
      1)リスクマネジメントの基盤となる多職種連携
      2)フットケアにおける感染管理・感染予防
      3)フットケア技術の維持・向上の重要性

    資料 「糖尿病合併症管理料」とその評価獲得および算定要件充足に向けた日本糖尿病教育・看護学会の活動  
      1) はじめに
      2) 「糖尿病合併症管理料」とは
      3) 「糖尿病合併症管理料」評価に向けた 本学会特別委員会の活動
      4) 診療報酬算定要件充足に向けた本学会の活動
      5) 「糖尿病合併症管理料」の算定要件等のその後の変更
      6) 「糖尿病合併症管理料」評価後の成果
      7) おわりに

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