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【書店様向け】注文書作成

こういうことだったのか!! 酸素療法・酸素インフラ

著:小尾口 邦彦 

判型
A5
ページ数
216ページ
本体価格
2,500円
ISBN
9784498130319
発売日
2025年 7月 25日

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書店様向け
注文書作成

注文書作成
  • 内容紹介
  • 目次
  • 酸素療法の面白さ,奥深さをわかりやすく解説した書が大改訂.
    酸素療法はシンプルな構造ではあるものの、実は多くの工夫とルールが存在し,仕組みを正しく理解することが使いこなすコツでもあります.そのコツをわかりやすく解説し,読めばきっと酸素療法が好きになるようまとめました.
    急性期だけでなく,すべての医療機関で用いられる酸素療法を使いこなすための最高のガイドです.各分野の情報をアップデート,酸素ボンベや病院の酸素インフラまで新たに盛り込み,著者が強調したい「ふりきり法」についても紹介しました.

  • 目 次

    CHAPTER 01 酸素療法を正しく理解するために大切なこと
    ●自発呼吸の吸気のスピードは無茶苦茶速い!!
    ●社会保険制度も酸素流量に影響した
    ●酸素(エア)を「しっかりと流す」基準が変わった!!
    ●吸入酸素濃度表の“空白ゾーン”に意味がある
    ●リザーバーという概念
    ●酸素療法を扱ううえで“覚めた視線”も必要
    ●シミュレーションの好成績のからくり
    ●呼気にも関心をもとう!!

    CHAPTER 02  高流量システムと低流量システム
    ●トータル流量とは
    ●高流量システム トータル流量≧30L/分とする理由
    ●高流量システム 自発呼吸の揺らぎに強い
    ●低流量システム(トータル流量<30L/分)
    ●低流量システム 自発呼吸の揺らぎにも弱い
    ●高流量システム・低流量システムの区別になぜこだわるのか
    ●建前と現実に乖離がありすぎるのが酸素療法
    ●やはり際立つHFNC

    CHAPTER 03  シンプルマスク(簡易型マスク)
    ●シンプルマスクにおける酸素の取り込まれ方 落ち着いた呼吸
    ●シンプルマスクにおける酸素の取り込まれ方 頻呼吸
    ●シンプルマスクの理論値と実臨床には乖離があり…
    ●結局…
    ●シンプルマスクは再呼吸に注意
    ●もし低酸素流量でシンプルマスクを使用したら?

    CHAPTER 04  鼻カニューラ(ネーザルカニューラ) 
    ●口呼吸患者への使用
    ●Preoxygenationとapneic oxygenationにおける鼻カニューラの活用
    ●リザーバー付き鼻カニューラ

    CHAPTER 05  リザーバー付きマスク
    ●非再呼吸式マスクと再呼吸式マスク
    ●リザーバー付きマスクの仕組み
    ●吸入酸素濃度表の最低流量は6L/分
    ●吸入酸素濃度表のパフォーマンス発揮は難しい
    ●リザーバー⇒マスクの一方向弁に問題がある
    ●リザーバー付きマスクがパフォーマンスを発揮しているかの確認
    ●フィット能力が高いリザーバー付きマスクの登場
    ●フィット能力が高いリザーバー付きマスクはリザーバーをみながら流量調整
    ●マスク表面の一方向弁を取り除くという対応
    ●フィット能力が高いリザーバー付きマスク表面の弁は一方向弁ではない
    ●リザーバー付きマスクをシンプルマスクに改造できる!!

    CHAPTER 06  開放型マスク
    ●オキシマスクとの出会い
    ●オープンフェースマスク
    ●開放型マスクによる吸入酸素濃度
    ●患者が楽であることは正義
    ●開放型マスクの真のメリット・真の使用シーンは?

    CHAPTER 07  ネブライザー付き酸素吸入装置
    ● 〈想定〉COPDなどによりCO2ナルコーシスを発症するリスクの高い肺炎患者
    ●呼吸状態が変化しても患者の吸入酸素濃度を一定にするには?
    ●流量30L/分以上の酸素と空気の混合気体を作るために
    ●トータル流量早見表
    ●トータル流量早見表理論値と実測値の乖離
    ● ネブライザー付き酸素吸入装置と鼻カニューラ(プロング)を組み合わせHFNCとするアイデア
    ●マスクの側孔の大きさにも理由があり…
    ●患者がネブライザー付き酸素吸入装置からのみのエアで呼吸しているかの判定方法
    ●ネブライザー付き酸素吸入装置の最低酸素流量は加湿を目的とするなら4〜5L/分,加湿パフォーマンスを発揮するためなら10L/分
    ●ベンチュリ式マスクによる最高吸入酸素濃度
    ●トータル流量が30L/分に満たないときの吸入酸素濃度
    ●ベンチュリ式マスク よくある誤解
    ●なぜベンチュリ式にネブライザー(加湿器)をセットすることが多いのか?
    ●実際のベンチュリ式マスクの使用
    ●加湿目的でベンチュリ式マスクを使用するのであれば
    ●ライバル? HFNCと比較

    CHAPTER 08 T ピース
    ●通常のネブライザー付き酸素吸入装置の使用においては再呼吸リスクを考えないが,Tピースにおいては考えなければならない
    ●トータル流量が足りているか? の判断方法
    ●抜管前評価のセッティングはTピースor CPAP or PS?

    CHAPTER 09  ベンチュリマスク
    ●ベンチュリマスクの構造
    ●酸素濃度調節アダプタ

    CHAPTER 10  マスクの孔には理由がある!!
    ●(1) シンプルマスク 
    ●(2) リザーバー付きマスク 
    ●(3)  顔面へのフィット能力が高いリザーバー付きマスク 
    ●(4)  ベンチュリ式マスク(ネブライザー付き酸素吸入装置,ベンチュリマスク)

    CHAPTER 11  HFNC( high flow nasal cannula)システム
    ●酸素カニューラと人工呼吸器用加温加湿器の組み合わせ
    ●HFNCの歴史と呼称
    ●初期HFNCの構成
    ●高流量機械式ブレンダーの開発
    ●機械式ブレンダーの構造
    ●ブリードガス(bleed gas)
    ●機械式ブレンダーを使用しないとき,壁配管からはずす
    ●ブリードオフ機構付き機械式ブレンダー
    ●ブリードオフ機構付き機械式ブレンダーによる重大事象が報告された
    ●機械式ブレンダーがもつアラーム
    ●乱立するHFNC機器
    ●AIRVO2
    ●プレシジョンフロープラス
    ●人工呼吸器を用いたHFNC
    ●NPPV・HFNC兼用機 NKV-330
    ●HFNC装着患者の移動は要注意

    CHAPTER 12  HFNCの実際
    ●解剖学的死腔とは
    ●HFNCの効果
    ●HFNCの初期設定
    ●HFNCのweaning
    ●加温加湿器の温度
    ●HFNCの効果は比較的早く出る HFNCによって呼吸数も減るかもしれない
    ●HFNC から人工呼吸(NPPV,侵襲的人工呼吸)にスイッチするのか? いつスイッチするのか? それが問題だ
    ●HFNC装着患者は「楽そう」にみえる
    ●Ⅰ型呼吸不全とⅡ型呼吸不全
    ●まずⅠ型呼吸不全においてHFNCの有効性が証明された
    ●COPDの呼出障害のメカニズムを理解する
    ●COPDの呼出障害に対してcounter PEEPが重視される
    ●COPD増悪患者の呼吸管理
    ●Ⅱ型呼吸不全にもHFNCの快進撃は続く?
    ●プロングの選択

    CHAPTER 13  酸素療法の選択

    CHAPTER 14  酸素療法の加温加湿を考える
    ●ヒュミディファイアー(humidifier)
    ●ネブライザー付き酸素吸入装置
    ●ピンホール状の孔に4気圧酸素を通すことにより生じる問題
    ●高流量高濃度酸素投与が可能なネブライザー付き酸素吸入装置ハイホーネブライザー
    ●ヒュミディファイアーとネブライザーの加湿能力の差
    ●エアロゾルが加湿に最適なのか?
    ●人工呼吸器用加温加湿器
    ●水蒸気量43.9mg/dLのエアを患者に届けたい
    ●Fisher & Paykel Healthcare製加温加湿器3種の温度設定のコンセプト2段階加温が重要であることを知る
    ●HFNC・侵襲モードで患者は「暑い」という

    CHAPTER 15  酸素療法・低流量システムの加湿を考える
    ●低流量システムへの加湿に触れたガイドライン類
    ●低流量酸素投与において加湿が不要な理由
    ●一気に減ったヒュミディファイアー(加湿瓶)の使用
    ●低流量における加湿方針
    ●中流量における加湿方針
    ●低流量と中流量の境界は?
    ●結局,しっかり加湿をしたければ
    ●酸素療法における加湿への関心が失われた?
    ●加湿不足は少なくない加湿不足に気づくのは容易ではない

    CHAPTER 16  フロート式酸素流量計とダイアル式酸素流量計のリアルな違いをおさえよう
    ● ダイアル式酸素流量計が主流となる施設が増えたダイアル式酸素流量計のほうが優れていると思われがちであるが…
    ●ダイアル式酸素流量計はガスコンロとは違う
    ●酸素の流れの有無によらずダイアル式酸素流量計のダイアルは回せる・設定できる
    ●視流計
    ●単純な構造のフロート式酸素流量計
    ●筆者が考えるフロート式酸素流量計の最大のメリット
    ●超高流量が可能な酸素流量計

    CHAPTER 17  酸素流量計の圧の話
    ●流量計の仕組みを正しく理解するために
    ●フロート式酸素流量計
    ●ベンチュリ式酸素投与デバイスを使うときは注意が必要
    ●大気圧式はパワーが弱い???
    ●大気圧式酸素流量計とベンチュリ式を組み合わせても実際には流れる
    ●ネブライザーには流量制限があり…
    ●なぜ,ベンチュリ式(ネブライザー)と大気圧式を組み合わせると流量が少なく表示されるのか?
    ●なぜ,ベンチュリ式(ネブライザー)と大気圧式を組み合わせると上限が8〜9L/分なのか?
    ●大気圧式と恒圧式の耐久性と見分け方
    ●ダイアル式流量計 高圧式と低圧式
    ●ダイアル式高圧式酸素流量計の構造
    ●ダイアル式低圧式酸素流量計の構造
    ●高圧式と低圧式の区別
    ●ダイアル式酸素流量計の耐久性

    CHAPTER 18  Preoxygenation,apneic oxygenation,良好なマスク換気,そしてふりきり法
    ●手術室の気管挿管の安全性は高まった 手術室外では…
    ●FRCとpreoxygenation
    ●全身麻酔におけるpreoxygenation
    ●手術室外におけるpreoxygenationの実際
    ●形式的なpreoxygenationではなく高SpO2の達成が大切
    ●Apneic oxygenation
    ●HFNCの登場がapneic oxygenationを蘇らせた!!
    ●ただしapneic oxygenationは万能ではない
    ●HFNC による気軽なapneic oxygenationは現実的ではない
    ●患者の酸素化においてマスク換気能力は最重要 マスク換気は容易ではない
    ●それでも良好なマスクフィッティングは難しい
    ●ふりきり法とマスク換気
    ●ジャクソンリースとフロート式酸素流量計を組み合わせたマスク換気 ふりきり法によるマスク換気
    ●ふりきり法のペアはジャクソンリースであることが必須
    ●ふりきり法とpreoxygenation
    ●ふりきり法とapneic oxygenation
    ●鼻カニューラがプロングより優れるときもある
    ● ふりきり法によるpreoxygenation・apneic oxygenationの問題点 加湿
    ●「ふりきり」などという適当な流量設定を許せなければ

    CHAPTER 19  酸素ボンベ・圧制御弁付き酸素流量計
    ●酸素ボンベは決して安全ではない
    ●圧制御弁付き酸素流量計
    ●酸素ボンベの容量(充填量)
    ●酸素ボンベの残量計算
    ●もっと楽に酸素ボンベの残量計算 500と15を覚えよう
    ●酸素残時間の目安が表示される酸素流量計
    ●元弁の開放忘れに気づかないミス
    ●シューの時間は意外に長い
    ●ダイアル式酸素流量計の弱点
    ●酸素ボンベの業務終了時の手順
    ●酸素ボンベの問題解決につながるかも!! 新型ボンベ用酸素流量計
    ●断熱圧縮熱
    ●フロージェントルの名前の由来
    ●最初の問題の答え合わせ

    CHAPTER 20  医療用酸素供給システム
    ●酸素供給源 コールドエバポレーター
    ●酸素供給源 LGC・酸素ボンベ
    ●複数の酸素供給源
    ●空気(圧縮空気)
    ●医療ガス配管と非常用電源
    ●医療ガス圧力監視盤
    ●シャットオフバルブ(区域別遮断弁)

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