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心不全療養指導士認定試験ガイドブック(改訂第3版)

編集:日本循環器学会 

判型
A4
ページ数
280ページ
本体価格
3,800円
ISBN
9784524272846
発売日
2026年 3月 10日

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  • 内容紹介
  • 目次
  • ⽇本循環器学会より創設された「⼼不全療養指導⼠」認定制度のカリキュラムに準拠した学会編集の公式ガイドブックの改訂第3版.⼼臓の構造といった基礎的な内容から,ガイドラインに準拠した⼼不全の診断・治療・療養指導,資格取得に必要な症例報告書の記載⽅法を網羅的に解説.今版では「⼼不全診療ガイドライン」「⾼⾎圧管理・治療ガイドライン」の改訂を反映して内容を⼤幅にアップデートし,知識確認問題も全問リニューアル.本資格取得を⽬指す受験者が⾃⼰学習のために広く活⽤できる一冊.

  • 【書評】
    「心不全チーム医療の要として―心不全療養指導士の新たな使命」
     わが国の心不全患者数は増加の一途をたどり,その平均年齢はすでに80歳を超えた.心不全は急性増悪と寛解を繰り返しながら進行する疾患であり,がん・認知症・慢性腎臓病などの併存症を有する高齢患者が多く,独居やフレイルといった社会的・身体的脆弱性も相まって,その療養管理はきわめて複雑である.急性期治療の発展により生命予後は改善してきた一方で,再増悪や再入院を繰り返しながら長期にわたり療養生活を送る患者も増加しており,急性期から在宅・地域生活までを見据えた切れ目のない療養支援の重要性がこれまで以上に高まっている.看護師,薬剤師,理学療法士,管理栄養士,医療ソーシャルワーカーなど多職種が連携し,患者のセルフモニタリング能力を高め,薬剤アドヒアランスや運動・栄養状態を包括的に支援することの重要性はもはや疑いの余地がない.こうした状況を受け,日本循環器学会が人材育成の一環として主体的に創設した資格が「心不全療養指導士」であり,本書はその認定試験の公式ガイドブックとして初版・改訂第2版と版を重ね,このたび改訂第3版として刊行された.

     改訂第3版では,2025年に改訂された「日本循環器学会/日本心不全学会 心不全診療ガイドライン」の内容を反映し,これまでの認定試験の傾向を踏まえて全体が見直されている.とくに巻末の知識確認問題も刷新され,本文についても現在の診療や療養支援の実情に合わせてブラッシュアップされている.HFrEF・HFmrEF・HFpEFの各病態に応じた療養指導,SGLT2阻害薬や非ステロイド型ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(mineralocorticoid receptor antagonist:MRA)をはじめとする最新薬物治療,高齢患者のフレイル対応,緩和ケア,地域連携など,実臨床で直面する諸問題を体系的に学べる構成となっている.試験対策に留まらず,eラーニングと併用しながら,資格取得後も日々の実践を振り返る診療指針として繰り返し活用できる点も本書の大きな特長である.

     本書の刊行が,わが国の心不全診療にとって一つの大きな転機と重なっていることは特筆に値する.令和8年度診療報酬改定において「心不全再入院予防継続管理料」が新設された.急性心不全入院患者に対して早期から多職種が介入し,退院後も地域と連携して継続的な管理を行う体制を評価するもので,入院中の管理料1,退院後外来での管理料2・3の3段階で構成される.施設基準では「心不全再入院予防チーム」の設置が必須とされており,心不全療養指導士はそのチームの中核的な人材として期待されている.単なる専門的スキルの証明に留まらず,診療報酬制度上の役割を担える存在として,心不全療養指導士の社会的重要性はこれまで以上に高まっており,より多くの医療専門職が本資格の取得を志す契機ともなるであろう.

     「刊行にあたって」にも記されているように,本資格が広く普及し,心不全療養指導士が心不全チーム医療の中心的な役割を担うことで,わが国の心不全医療の均てん化が進み,さらに発展していくことが期待される.改訂第3版はその期待に応えるべく内容が磨かれた一冊であり,資格取得を目指す方々はもちろん,チーム医療の再構築を検討する医療機関の関係者や,すでに資格を有する方々の知識更新にも広くお薦めしたい.

    臨床雑誌内科138巻4号(2026年10月号)より転載
    評者●奥村貴裕(藤田医科大学医学部循環器内科学 准教授)

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