やってみたくなるアディクション診療・支援ガイド アルコール・薬物・ギャンブルからゲーム依存まで
編集:松本俊彦 編集:佐久間寛之 編集:蒲生裕司
- 判型
- A5
- ページ数
- 446ページ
- 本体価格
- 4,800円
- ISBN
- 9784830636295
- 発売日
- 2021年 9月 17日
ご購入は会員社
WEBサイトから
- 内容紹介
- 目次
-
近年,アルコールや薬物の依存症,ギャンブルやゲームといった嗜癖行動は社会的関心を集めており,アディクション問題に関する専門職への期待は高まっている.
本書は,アルコール依存・薬物依存・ギャンブル依存・ゲーム依存の4章から構成.
総論・診断にはじまり,医療機関での治療,多職種連携・地域多機関連携による回復支援,各依存症に特有の問題点とその対応,関連法規,さらには当事者の治療・支援への期待と要望の声まで網羅した.多彩な執筆陣による経験ベースのリアルな声,想定される事例と具体的な対応についての解説も交え,目の前の依存症患者に対して診療・支援が一通りできるようになる内容を盛り込んだ.依存症の実態を学び,実践したくなるアディクション診療の手引き. -
第1章 アルコール依存
1 総論・診断
嗜癖の歴史
アルコール依存症の疫学
人を信頼できない病としての依存症―自己治療仮説や信頼障害仮説―
アルコール依存症の遺伝・素因
アルコール依存症の診断
2 治療
アルコール依存症の離脱期の管理
アルコール依存症の心理社会的治療―集団治療から個別化へ―
アルコール依存症の薬物療法
自助グループを知り,体験し,誘う
アルコール依存症の否認とどう向き合うか・動機づけ面接
減酒
アルコール依存症患者の内科合併症
3 回復支援
なぜ連携が重要か
アルコール依存症の内科との連携
アルコール依存症の多職種連携
地域連携
アルコール依存症の家族支援
当事者から見た治療・支援への期待と要望
4 アルコール依存特有の問題と対応
飲酒運転
5 関連法規
アルコール健康障害対策基本法などの施策
第2章 薬物依存
1 総論・診断
①総論
乱用薬物の実態と診断
②薬物別診断のポイント
覚醒剤
処方薬・市販薬
大麻
危険ドラッグと吸入剤・幻覚薬
③自己治療仮説
薬物依存症と併存精神障害―自己治療仮説に基づく理解―
2 治療
①治療総論
医療機関における薬物依存症治療
②乱用薬物別の治療上の留意点
覚醒剤依存の治療上の留意点
処方薬・市販薬依存の治療上の留意点
大麻使用障害の治療上の留意点
危険ドラッグと吸入剤・幻覚薬への依存の治療上の留意点
③集団療法
薬物依存症に対する集団療法
薬物依存症に対する作業療法
薬物依存症に対するエンカウンター・グループ
女性を対象とした薬物依存症治療
④個別的な配慮を要する特殊な病態
慢性持続性精神病性障害を併存する薬物依存症の治療とその留意点
トラウマを抱えた薬物依存症患者の治療とその留意点
発達障害を合併した薬物依存症の治療とその留意点
「常用量依存」と主張する身体症状症患者の治療とその留意点
3 回復支援
①多職種連携
薬物依存症治療における心理職の役割
薬物依存症治療における看護師の役割
薬物依存症治療における精神保健福祉士の役割
②地域連携
精神保健福祉センターにおける薬物依存症支援
薬物依存症者をもつ家族に対する支援
当事者から見た治療・支援への期待と要望
4 薬物依存特有の問題と対応
性的マイノリティと薬物依存症および感染症
5 関連法規
患者の違法薬物使用を知った場合の司法的対応
保護観察所における取り組み
第3章 ギャンブル依存
1 総論・診断
ギャンブル障害の総論・診断
2 治療
ギャンブル障害の治療
3 回復支援
ギャンブル障害の多職種連携・多機関連携のあり方
ギャンブル依存症と地域共生―山梨モデル―
当事者から見た治療・支援への期待と要望
4 ギャンブル依存特有の問題と対応
ギャンブル依存症の債務処理
5 関連法規
ギャンブル障害と法令
第4章 ゲーム依存
1 ゲーム依存
ゲーム依存の診断・治療・予防
索引