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【書店様向け】注文書作成

医師×看護師×臨床心理士 緩和医療コミュニケーション相談室

著:西 智弘 著:武見 綾子 著:福島 沙紀 

判型
A5
ページ数
200ページ
本体価格
2,400円
ISBN
9784498057388
発売日
2024年 3月 5日

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書店様向け
注文書作成

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  • 内容紹介
  • 目次
  • 厳しい状況の患者や患者家族と関わる医療者は,日々「正解なき難題」にぶつかる.本書では実際に寄せられた難題に,緩和ケア専門医,がん看護専門看護師,臨床心理士が会話を重ね,迷いながら答えにたどり着こうとする様子が書かれている.彼らの思考の流れや問題をとらえる視点が,一つとして同じものはない難題を解決するヒントとなるだろう.特に,対人関係を「構造化」した図は必見.コミュニケーションの新バイブルだ.

  • 医師×看護師×臨床心理士

    緩和医療コミュニケーション相談室



    目 次



    1 患者の在宅死の希望を叶えられず後悔する訪問看護師

     2種類の後悔

     当初の希望と違っても、決断は患者さんの意志

     自分自身の後悔に答える:責める気持ちが自身を苦しめる

     看護師は「家族のように」なりやすい

     訪問看護師から病院看護師に情報提供を求める手段は?

    2 「医師を許せない」娘を看取った母の怒り

     医療者にとっては「良い発言」が患者・家族を傷つける

     決めつけや先入観の前に「話を聞く」

     多様性への想像力は教育可能か?

     そもそも「想像力が足りない」とはどういうことか

     「溝はある」と知ってからの看護の力

    3 モルヒネ使用をめぐるチームスタッ

     見解の違いに悩む医師

     医療者の倫理観の違い

     倫理的問題として、関わってもらう人を増やす

     多方面から光を当てる

     医師は決して「オールマイティな存在」ではない

     「ありがとう」と言えると、相談が増える

    4 家庭内での治療方針の違いに揺れる家族

     「治療するかどうか」より、まず味方になってほしい

     家族の歴史と力動に目を向ける

     専門家と気軽につながれる場があるといい

    5 緩和ケアチームの関わり方に違和感を

     他科医師

     意味あるコンサル、意味ないコンサル

     チームと主治医・病棟看護師はそもそも対立構造を作りやすい

     まず、共感してほしい

     カンファレンスをするという「システム」に落とし込む

     コラム 原因は患者さんの中にある?

    6 患者さん・家族の怒りに自信をなくした若手看護師

     直線的因果律と円環的認識論

     「何かをしたい」患者さんへの回答はひとつとは限らない

     先輩や師長の力を借りてもよい

     新人とベテランのコミュニケーションの違い:怒りはチャンス

    7 患者さんと家族の現状改善の理想に悩む訪問看護師

     困っているのは本当に患者なのか

     医療者の考える「理想」

     良い意味でこの家族システムに「巻き込まれて」ほしい

     看護師はコンサルテーションを受けられるのか?

     救世主妄想にとらわれる

     看護師には自分のケアを評価・言語化する習慣がない?

     ぼくらのナイチンゲール論

     コラム 自分を消す、看護師の専門性

    8 患者さんと家族の意見対立に悩む病棟看護師

     なぜ帰りたい? なぜ帰ってきてほしくない?

     コラム 自分の感情に気づく

     本人と家族が自分たちで選べるように、働きかける

     患者と家族の間に立つのがアドボカシーではない

     コラム ショートストーリー あな

     「僕の人生は君に任せた」と言われたら?

    9 終末期患者への鎮静対応に悩む病棟看護師

     どうして鎮静できないのか? その理由を探る

    10 一般病棟で行える緩和ケアに葛藤

     病棟看護師

     どうして特別扱いできないのか? その理由を探る

     その環境でできることをする

     アフタートーク

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