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中医看護の自然生命理論 現代看護への活用 

著:呉小玉 監修:安達勇 監修:小玉城 

判型
B5
ページ数
176ページ
本体価格
3,000円
ISBN
9784818022850
発売日
2020年 10月 28日

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  • 内容紹介
  • 目次
  • 今日、看護が対象とするのは「病人(患者)」にとどまらず「生活をする人」です。そこで役立つのが「人間と自然の統一と調和」を最終目標とする中国の“天人相応”思想をベースとした「中医看護」の理論。

    より具体的な「自然の陰陽五行の変化に相応した五臓六腑・経絡・気血水」「治未病」「三因制宜」などの考え方は、“その人全体”をみる看護に役立ちます。病院・施設・在宅、すべてのナースにおすすめの1冊。







    【主な内容】



    序論 中医看護の自然生命理論からユニバーサル自然看護モデルへ



    第一部 「中医看護」の自然生命理論

    第1章 中医看護の誕生

    第2章 「天人相応」の誕生の背景と構成

    第3章 「天人相応」思想に基づく宇宙観で人間を理解する

    第4章 生命を理解する中医看護の主な概念と要素

    第5章 中医看護における人体構造の理論



    第二部 「中医看護」の活用

    第1章 日常生活の看護

    第2章 身体の内部環境と外部環境を統合する看護

    第3章 中医の「処方」の意味から考える自然方位的な看護実践

    第4章 中医看護の実践の基となる2つの重要な要素

    第5章 文化・国際・災害に関わる視点と中医看護の展開



    第三部 「中医看護」の理論から導いたユニバーサル自然看護モデル

    第1章 中医看護理論と人間・自然・健康・看護に関する重要な概念
     
    第2章 「ユニバーサル自然看護モデル」の提唱
     
    第3章 「ユニバーサル自然看護モデル」の意義

    第4章 なぜ「天人相応」を人類の健康の最高目標にするのか



    結語 中医看護と自然の調和による健康と国際平和の実現

  • 序論 中医看護の自然生命理論からユニバーサル自然看護モデルへ



    ①中医学・中医看護の普及が必要な理由

    ②「天人相応」という思想から築いた理論と中医学の重要な法則

    ③徐々に広まる日本の看護教育における漢方医学

    ④欧米でも注目される中医学・中医看護の技術

    ⑤中医看護の基本的考え方と導いた先人たち

    ⑥中医看護の思想を現代看護につなげる





    第一部 「中医看護」の自然生命理論



    第1章 中医看護の誕生

    ①「中医」の意味

    ②『黄帝内経』――歴史上、最初の医学書の誕生

    ③『黄帝内経』における「天人相応」の思想



    第2章 「天人相応」の誕生の背景と構成

    ①人間の生命と自然との関係を統一的にみる「天人相応」

    ②「天」(=自然)の変化を表す「太極図」の形成

    ③「二十四節気」という自然変化の構成内容

    ④自然運動の法則に基づいた「五行説」の構成

    ⑤「太極」「陰陽」「五行」の関連

    ⑥中医看護における「陰と陽」の位置づけと意義



    第3章 「天人相応」思想に基づく宇宙観で人間を理解する

    ①自然と生命を「天人相応」として把握する

    ②人間の生命は宇宙と自然の不可欠な一部



    第4章 生命を理解する中医看護の主な概念と要素

    ①「天人相応」の意義

    ②「陰陽五行説」の意義

    ③自然における「五運六気」と健康の関係

    ④「天人相応」と健康目標との関係



    第5章 中医看護における人体構造の理論

    ①「自然との一体性」をもとに生理機能や病理変化をみる

    ②「五臓六腑」の学説

    ③「経絡」の学説

    ④「気」「血」「水(津液)」の学説

    ⑤五臓六腑・経絡(経穴)・気血水の関係性





    第二部 「中医看護」の活用



    第1章 日常生活の看護

    ①季節の変化に相応する看護実践

    ②陰陽変化を活用した看護



    第2章 身体の内部環境と外部環境を統合する看護

    ①「五臓六腑一体観」に基づく看護実践の展開

    ②「形神一体観」の考えに基づく看護実践の展開



    第3章 中医の「処方」の意味から考える自然方位的な看護実践

    ①中医における「処方」の意味

    ②時間の流れを考慮した看護実践のために

    ③陰陽バランスを考えた「食事」と「睡眠」

    ④自然方位的看護実践で重要になる要素



    第4章 中医看護の実践の基となる2つの重要な要素

    ①「治未病」と中医看護

    ②「三因制宜」と中医看護



    第5章 文化・国際・災害に関わる視点と中医看護の展開

    ①時間・空間・方位の関係から考える文化と看護

    ②宇宙規模の概念から考える「国際看護」の実践

    ③地域の陰陽関係(内外)とエンパワメントの概念から考える「災害看護」

    ④“隔たり”を取り除く中医看護の力





    第三部 「中医看護」の理論から導いたユニバーサル自然看護モデル



    第1章 中医看護理論と人間・自然・健康・看護に関する重要な概念

    ①中医看護と現代医学の違いを検証する

    ②「陰陽バランス」と「時間・空間・方位」の活用



    第2章 「ユニバーサル自然看護モデル」の提唱

    ①四層で構成される「ユニバーサル自然看護モデル」

    ②「ユニバーサル自然看護モデル」に影響を与えた学説と思想

    ③「ユニバーサル自然看護モデル」用語の定義

    ④人間と自然を調和する「ホリスティックな看護」の視点



    第3章 「ユニバーサル自然看護モデル」の意義

    ①「中庸の道」に従うことで見えてくるもの

    ②時間・空間・方位の立体的な視野でグローバルに地域や人間を理解できる

    ③プライマリ・ヘルス・ケアとユニバーサル・ヘルス・カバレッジの実現をつなぐ



    第4章 なぜ「天人相応」を人類の健康の最高目標にするのか

    ①「天人相応」に到達するために必要なもの

    ②「天人相応」に達するための3つの課題

    ③「ユニバーサル自然看護モデル」の看護実践とは

    ④ナイチンゲールの学説と「天人相応」学説の暗合





    結語 中医看護と自然の調和による健康と国際平和の実現

    ①自然に発生した“外邪”を避けることで“健康”を保持する

    ②「国際平和」も“看護”に期待される大きな役割

    ③すべては「陰陽のバランス」から始まっていく

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