認知症plus 認知症plus身体拘束予防 第2版 抑制に頼らない組織の実現へ
編集:鈴木みずえ 編集:黒川美知代
- 判型
- B5
- ページ数
- 184ページ
- 本体価格
- 2,800円
- ISBN
- 9784818029095
- 発売日
- 2025年 3月 3日
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- 内容紹介
- 目次
-
待望の改訂版! 「身体拘束は本当に患者さんの安全のため?」
人の尊厳に対する意識や感性を鈍麻させてしまう身体拘束。
転倒・転落、チューブ抜去などの“困った行動”→“拘束”を選ぶのではなく、行動の理由にアプローチし、安心できる代替案を見つけるプロセスを提示します。
看護管理者、病棟・外来、医療安全、認知症ケアチームなど様々な視点から「多職種・他部門連携」「せん妄の悪化予防」「環境調整」「薬剤の適正使用」ほか、認知症ケアをみつめ直した実践を、第2版ではさらに具体的に紹介しています! -
Part1 身体拘束をしない看護の実現に向けて
1 身体拘束とは
2 倫理的視点から考える身体拘束
3 日常のケアをみつめ直すことで身体拘束のない看護を実現する
1 | 本人のニーズの明確化とパーソン・センタード・ケア
2 | 認知症高齢者のせん妄予防ケアと対応
3 | 多職種連携とシステムづくり
実践例1 多職種連携で行う転倒・転落予防と身体拘束予防
実践例2 心理的安全性が担保された関係性の先にあるケアの質向上
実践例3 多職種で取り組むせん妄ケアと向精神薬の適正使用
Report1 せん妄ハイリスク患者ケア加算を取り入れた身体拘束予防
Part2 フローチャートで示す 身体拘束をしないための看護のプロセス
1 入院前から外来で行う身体拘束予防のためのケア
2 入院前から外来―病棟で連携して行う急性期におけるQOL低下予防ケア
3 入院直後から行う身体拘束予防のためのケア
4 術後に行う身体拘束予防のためのケア
Report2 外来―病棟で連携して行う認知症高齢者への支援
Report3 その人らしさを尊重したケアによる身体拘束解除
Let’s think1 「トイレに連れていって」と頻回に訴えたり、排泄介助が必要なのに自分で動こうとする認知症高齢者の行為の原因を考えてみよう
Let’s think2 「認知症マフ」を活用したミトン装着低減と編み手の願い
Let’s think3 身体拘束に関連する裁判事例
Part3 身体拘束をしない組織に向けてのチャレンジ
Step1 身体拘束最小化へ意識を高める
1 | 危機意識を高める
2 | 同じ意識をもつ人たちと連携する
Step2 チームで協働する
Step3 計画・実践・評価する
Report4 身体拘束をしない組織風土の定着に大切な仲間づくり
Report5 身体拘束低減に向けた研修の開催とその効果
Report6 医療の場面で人が人を縛ることの弊害──倫理的ジレンマの解消に向けて
Report7 身体的拘束最小化のための継続的な取り組み──多様な視点から
Report8 様々な工夫を施して行う身体拘束低減に向けたケア
Report9 身体拘束実施データの分析と活用
Report10 身体拘束低減に向けた取り組みの効果──DiNQL データを活用して
Report11 認知症看護レベル別評価表を活用した身体拘束低減への取り組み
Report12 認知症夜勤リンクナースが実践した身体拘束予防のロールモデル
Report13 各種病院での取り組み
1 | 大学病院での「身体拘束ラウンド」
2 | 精神科病院でのPEAP に基づく環境づくり
3 | 高齢者専門病院での「身体拘束ゼロ」の実現
Let’s think4 認知症および認知機能低下を有する入院・入所高齢者への身体拘束低減のためのエビデンス
Q&A 身体拘束に関して臨床現場で困っていること、悩んでいること
Appendix1 アルツハイマー協会の認知症ケア実践に関する推奨
Appendix2 身体拘束について考えるときに参考にしたい資料