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看護師の倫理調整力 第2版 専門看護師の実践に学ぶ 

編:鶴若 麻理 編:長瀬 雅子 

判型
A5
ページ数
200ページ
本体価格
2,200円
ISBN
9784818025400
発売日
2022年 12月 2日

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  • 内容紹介
  • 目次
  • 初版未収載の遺伝看護および災害看護領域、COVID-19対応を含む8事例を加え、
    リニューアル!
    複雑化、多様化する臨床現場に溢れる倫理的課題に、医療者はどう対応するか?
    専門看護師(CNS)による「倫理調整」実践事例をもとに考察!

    複雑化、多様化する臨床現場に溢れる倫理的課題に、医療者はどう対応するか? 専門看護師(CNS)の役割の一つである「倫理調整」に注目し、考察の糸口とする。
    「倫理調整」として行った実践事例を、CNS自身が紹介。そのリアルで具体的な思考プロセス、患者(当事者)と彼らを取り巻く人々へのアプローチを辿ることによって、日常の臨床においておぼえる「違和感」が倫理的課題とどう関連しているのか、また、医療者はそれらとどう向き合っていくのか、そのヒントが見えてくる。

  • 第1章 「倫理調整」とは何か
    1 なぜ臨床の倫理を考えるのか(鶴若麻理)
    2 臨床で倫理を考えるための視点(鶴若麻理)
    3 用語としての「倫理調整」(長瀬雅子)

    第2章 実践事例から
    Case 1 進行がんの苦痛緩和を図るために鎮静が妥当であるかの判断をめぐる葛藤【がん看護領域】(中村めぐみ)
    Case 2 ALS患者の気管切開をめぐる意思決定――多職種間でのサポート体制構築【慢性疾患看護領域】(漆戸由紀子)
    Case 3 治療中止を選択後,治療再開を望む患者への関わり――自己決定の尊重【がん看護領域】(濵道 彩)
    Case 4 若年発症の統合失調症患者のリカバリーを支えるケア【精神看護領域】(寺岡征太郎)
    Case 5 小児慢性疾患患者の自立支援――再手術に関する成人移行期の患者と家族の意思決定【小児看護領域】(権守礼美)
    Case 6 妊婦健康診査未受診で自宅出産となった褥婦のケア――児童虐待対応を視野に入れて【母性看護領域】(長坂桂子)
    Case 7 「安全を守るための身体拘束」からみえてきた倫理的課題【老人看護領域】(桑原良子)
    Case 8 患者の権利擁護者としての「倫理的問い」から生まれるケア――発達障害の理解から患者の自律性を尊重したケア【精神看護領域】(綿谷恵子)
    Case 9 多発外傷患者の救命治療をめぐる代理意思決定の苦悩――家族の危機状態のケアと権利擁護による代理意思決定支援【急性・重症患者看護領域】(北村愛子)
    Case 10 脳幹部腫瘍をもつ子どもを中心に考えた治療方針の決定【小児看護領域】(濱田米紀)
    Case 11 重症急性心筋梗塞患者の治療継続をめぐる代理意思決定における苦悩【急性・重症患者看護領域】(藤野智子)
    Case 12 人工血液透析治療を拒否する1人暮らしの高齢患者に対する在宅療養支援【在宅看護領域】(佐藤直子)
    Case 13 高齢心不全患者の生きがいを大切にしたセルフケア支援【慢性疾患看護領域】(北村幸恵)
    Case 14 未知の感染症対応において患者の希望するケアと重症化リスクとの間での葛藤【感染症看護領域】(瓜田裕子)
    Case 15 HIV感染を隠したい患者の思いと家族への告知――医療者に必要な配慮とは【感染症看護領域】(長富美恵子)
    Case 16 新型感染症罹患で患者・家族が直面したスティグマ【慢性疾患看護領域】(小﨑綾子)
    Case 17 姉のために遺伝学的検査を受けたい妹と,遺伝について知りたくない姉の双方に寄り添うケア【遺伝看護領域】(大川 恵)
    Case 18 家族形成期にある家族――13トリソミーと胎児診断を受けた家族の意思決定支援【家族支援領域】(佐藤律子)
    Case 19 結核・肺がんの精密検査拒否に対する医療者の責務【地域看護領域】(持田恵理)
    Case 20 被災地の医療者支援において生じた倫理的課題――施設職員の負担軽減と施設利用者の権利保護,どちらを優先すべきか【災害看護領域】(梶山和美)

    第3章 調整が必要とされる倫理とは何か
    1 CNSによる「倫理調整」とはどのような実践か(長瀬雅子・鶴若麻理)
     1)倫理的課題を認知するきっかけ
     2)「倫理調整」という実践プロセス
     3)CNSによる「倫理調整」
    2 倫理的実践へ向けて(鶴若麻理・長瀬雅子)
     1)看護職が倫理的実践を行う上でのヒント
     2)「倫理調整」という実践の課題と展望

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